「レントゲンでは異常ありません。」
「MRIもきれいですね。」
このように言われたにもかかわらず、痛みやしびれが続いて困っている方は少なくありません。
「異常がないなら気のせいなの?」
「年齢のせいだから仕方ない?」
そう思い込んでしまう方もいますが、実際には画像検査では映らない原因が隠れていることが多くあります。
今回は、その理由を5つに分けて解説します。
① レントゲンやMRIは「形」を見る検査です
レントゲンやMRIはとても優れた検査ですが、基本的には骨・椎間板・関節などの形の異常を確認するためのものです。
骨折やヘルニア、腫瘍などを見つけるには非常に役立ちます。
しかし、
・筋肉の硬さ
・血流の悪さ
・神経の働き
・関節の細かな動き
などは十分には分かりません。
つまり、「異常なし=原因なし」ではないのです。
② 痛みは筋肉や筋膜から起きていることが多い
慢性的な肩こりや腰痛、首の痛みでは、筋肉や筋膜が硬くなり血流が悪くなることで痛みが出るケースが多くあります。
例えば、肩を強く押されると「痛い!」と感じる場所がありますよね。
そのような筋肉のコリや緊張はMRIには映りません。
長年の姿勢や仕事、ストレスなどによって少しずつ蓄積した筋肉の負担が、痛みの原因になっていることも珍しくありません。
③ 神経は「圧迫」だけでなく「血流不足」でも痛みます
「神経は圧迫されていないから大丈夫。」
そう説明されても、しびれや痛みが残る方がいます。
神経はとても血流に敏感な組織です。
周囲の筋肉が硬くなると神経の血流が悪くなり、酸素不足の状態になります。
すると、
・しびれ
・ジンジンする痛み
・感覚の違和感
などが現れることがあります。
これは画像では確認できないため、症状だけが残ってしまうのです。
④ 痛い場所と原因の場所は違うことがあります
例えば腰が痛くても、
・首
・背中
・骨盤
・股関節
・足首
などの動きが悪くなっていることで腰に負担が集中しているケースがあります。
身体は全身が連動して動いています。
そのため、痛い場所だけを治療しても改善しないことがあります。
原因となっている場所を見つけて整えることが、根本改善には欠かせません。
⑤ 「異常なし」は「健康」という意味ではありません
検査で異常が見つからないことは、とても良いことです。
命に関わる病気や重い病気の可能性が低いという安心材料になります。
しかし、それと同時に
「痛みがない」
「身体が正常」
という意味ではありません。
実際に当院にも、病院では異常なしと言われたものの、
・腰痛
・肩こり
・坐骨神経痛
・頭痛
・めまい
・手足のしびれ
で悩まれて来院される方が多くいらっしゃいます。
画像だけでは分からない身体のバランスや筋肉・神経・関節の動きを丁寧に評価することで、原因が見えてくることも少なくありません。
まとめ
レントゲンやMRIは非常に大切な検査ですが、それだけですべての痛みの原因が分かるわけではありません。
「異常なし」と言われても症状が続いている場合は、画像に映らない原因が隠れている可能性があります。
長年改善しない痛みやしびれでお悩みの方は、一人で我慢せず、身体全体の動きや神経・筋肉の状態まで詳しく評価することが大切です。
「検査では異常なし。でも痛みは本当にある。」
そのようなお悩みこそ、ぜひ一度ご相談ください。







