「坐骨神経痛と言われたけれど、なかなか良くならない」
「病院で坐骨神経痛と言われたけど、原因がよく分からない」
このようなお悩みをお持ちの方は少なくありません。
まず大切なのは、坐骨神経痛は病名ではなく、症状名だということです。
つまり「坐骨神経痛ですね」と言われても、それだけでは本当の原因が分かったとは限りません。
1. 坐骨神経痛とはどんな症状?
坐骨神経痛とは、お尻から太ももの裏、ふくらはぎ、足先にかけて出る痛みやしびれの総称です。
人によって症状の出方はさまざまで、
・お尻が痛い
・太ももの裏がつっぱる
・ふくらはぎがしびれる
・足先までビリビリする
・長く歩くと痛みが強くなる
・座っているとつらい
などがあります。
これらの症状が、坐骨神経の走行に沿って出るため「坐骨神経痛」と呼ばれます。
しかし、ここで注意したいのは、坐骨神経痛という名前は“痛みやしびれの出方”を表しているだけということです。
2. 風邪で例えると分かりやすいです
坐骨神経痛を理解するには、風邪を例にすると分かりやすいです。
たとえば、インフルエンザ感染症は「病名」です。
一方で、咳、鼻水、のどの痛み、発熱、関節痛などは「症状名」です。
咳が出ているからといって、原因が必ずインフルエンザとは限りません。
普通の風邪かもしれませんし、花粉症、気管支炎、肺炎、アレルギーなど、さまざまな原因が考えられます。
坐骨神経痛もこれと同じです。
「足がしびれる」「お尻から太ももが痛い」という症状があっても、その原因は一つではありません。
3. 坐骨神経痛を起こす原因はいろいろあります
坐骨神経痛の原因として、よく知られているものに腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があります。
しかし、実際にはそれだけではありません。
骨盤のゆがみ、股関節の硬さ、お尻の筋肉の緊張、背骨の動きの悪さ、姿勢の崩れ、長時間の座り姿勢、血流の低下などが関係していることもあります。
レントゲンやMRIで異常が見つかっても、それが現在の痛みの原因とは限らない場合もあります。
逆に、画像上では大きな異常がなくても、強い痛みやしびれを感じる方もいます。
だからこそ、坐骨神経痛は「どこが悪いか」だけではなく、
なぜその神経に負担がかかっているのかを見ることが大切です。
4. 症状名だけで判断すると改善が遠回りになります
もし咳が出ている人に、咳止めだけを続けても、原因がインフルエンザや肺炎であれば根本的な解決にはなりません。
坐骨神経痛も同じです。
痛み止め、湿布、電気治療、マッサージなどで一時的に楽になることはあります。
しかし、神経に負担をかけている原因が残ったままだと、また痛みやしびれが戻ってしまうことがあります。
大切なのは、症状だけを見るのではなく、身体全体のバランスを見ることです。
腰だけでなく、骨盤、股関節、背骨、足の使い方、姿勢、筋肉の緊張、血流などを確認することで、坐骨神経痛の本当の原因が見えてくることがあります。
5. 坐骨神経痛は原因を見極めることが大切です
坐骨神経痛は、単に「神経が痛い」というだけの問題ではありません。
その背景には、身体のゆがみ、筋肉の硬さ、関節の動きの悪さ、血流の滞り、長年の身体の使い方などが関係していることがあります。
そのため、症状を抑えるだけでなく、なぜ坐骨神経に負担がかかっているのかを見極めることが重要です。
当院では、痛みやしびれが出ている場所だけではなく、身体全体のバランスを確認しながら、原因を探していきます。
坐骨神経痛と言われてなかなか改善しない方、何度も痛みやしびれを繰り返している方は、症状名だけで判断せず、一度身体全体を見直してみることをおすすめします。
坐骨神経痛は「病名」ではなく「症状名」です。
だからこそ、改善のためには、その奥にある本当の原因を見つけることが大切です。







