変形性膝関節症と診断され、病院で湿布を処方されているものの、
「貼っている間は少し楽になるけれど、また痛くなる」
「何か月も湿布を使っているのに変わらない」
と感じている方は少なくありません。
湿布は膝の痛みを和らげるために役立つ方法の一つです。
しかし、湿布だけで変形性膝関節症の原因すべてに対応することは難しい場合があります。
今回は、変形性膝関節症が湿布だけでは改善しにくい理由を、分かりやすく解説します。
1.湿布は主に「痛みや炎症」を抑えるもの
湿布には、炎症や痛みを抑える成分が含まれています。
そのため、膝が腫れているときや、動かした際の痛みが強いときには、症状を軽減する効果が期待できます。
ただし、湿布はあくまでも痛みを抑えるための対症療法です。
膝の動かし方や脚の筋力、関節の硬さ、姿勢、歩き方などを直接改善するものではありません。
日本整形外科学会でも、変形性膝関節症の治療として外用薬だけでなく、筋力強化訓練、関節可動域訓練、物理療法、足底板や装具などを組み合わせることが紹介されています。
2.膝まわりの筋力低下は湿布では改善できない
膝が痛くなると、歩いたり階段を使ったりする機会が減ってしまいます。
身体を動かさなくなると、太ももの前側にある大腿四頭筋をはじめ、膝を支える筋肉が弱くなります。
筋力が低下すると膝関節が不安定になり、立ち上がる、歩く、階段を上るといった動作で、さらに膝へ負担がかかります。
つまり、
「膝が痛い」
↓
「動かなくなる」
↓
「筋力が落ちる」
↓
「さらに膝へ負担がかかる」
という悪循環に陥ってしまうのです。
湿布で痛みが軽くなっても、筋力低下が残ったままでは、再び痛みが出やすくなります。
3.膝の動きの悪さが残っている
変形性膝関節症の方は、膝が最後まで伸びない、深く曲げられないなど、関節の動きが悪くなっていることがあります。
膝の動きが制限されると、歩くときに身体が左右に揺れたり、股関節や腰へ負担がかかったりします。
また、膝の裏側や太ももの筋肉が硬くなることで、関節を動かすたびに余計な力が必要になる場合もあります。
湿布を貼って痛みが和らいでも、関節の動きや筋肉の硬さが改善していなければ、歩行時の負担はあまり変わりません。
膝の状態に合わせて、無理のない範囲で関節を動かし、太ももや股関節まわりの柔軟性を保つことが大切です。
4.膝以外の場所にも原因が隠れている
膝の負担は、膝関節だけで決まるわけではありません。
例えば、
・骨盤や股関節の動きが悪い
・足首が硬い
・O脚傾向がある
・片脚に体重をかける癖がある
・靴の外側や内側だけが減っている
・歩くときにつま先が外側を向いている
このような状態があると、膝の内側や外側に負担が集中します。
膝が痛む場所に湿布を貼るだけでは、こうした身体全体の使い方までは変えられません。
膝の痛みを改善するためには、膝だけを見るのではなく、骨盤、股関節、足首、足裏まで含めて確認する必要があります。
5.日常生活で膝への負担が繰り返されている
施術や湿布で一時的に痛みが軽くなっても、毎日の生活で膝に強い負担がかかり続けていると、症状は繰り返しやすくなります。
特に注意したいのは、
・長時間の正座
・深くしゃがむ動作
・急な階段の上り下り
・体重の増加
・運動不足
・長時間同じ姿勢で座ること
などです。
膝を守るためには、痛みを我慢して激しい運動をする必要はありません。
体重管理や生活動作の見直し、太ももの筋力訓練などを、膝の状態に合わせて少しずつ行うことが重要です。日本整形外科学会も、太ももの筋肉を鍛えること、正座を避けること、必要に応じた減量などを日常生活上の注意点として挙げています。
湿布を使いながら身体全体を整えることが大切です
湿布は、変形性膝関節症の痛みを和らげるために有効な選択肢の一つです。
しかし、筋力低下、関節の硬さ、歩き方、身体のバランスなどが残っている場合、湿布だけでは十分に改善しないことがあります。
大切なのは、湿布を否定することではありません。
痛みを抑えながら、
・膝の動きを改善する
・膝を支える筋肉をつける
・股関節や足首の動きを整える
・膝に負担をかける歩き方を見直す
・日常生活での負担を減らす
といった対策を組み合わせることです。
仙台市若林区のおおつか鍼灸接骨院・整体院では、痛みのある膝だけでなく、骨盤や股関節、足首、歩き方なども確認しながら、身体全体のバランスを整えていきます。
「湿布を貼っても痛みを繰り返す」
「階段や立ち上がりがつらい」
「できるだけ手術を避けたい」
という方は、一度ご相談ください。
※膝が急に強く腫れた、赤く熱を持っている、転倒後から体重をかけられない、安静にしていても激しく痛む場合は、まず整形外科などの医療機関を受診してください。







